わちふぃーるどの魅力

猫のダヤン・わちふぃーるどの世界

「わちふぃーるど」は池田あきこが描き出した空想の国。その不思議な世界には、猫のダヤンが雪の魔法に導かれて地球からやって来ました。
はるか昔、わちふぃーるどは地球の一部でした。しかし神々と巨人族の間に大きな戦争が起こり、国土が荒らされることを恐れた雪の神は、わちふぃーるどを地球から切り離して、雪狼と霜狼にその地を託したのです。
やがて戦争が終わり、地球では目まぐるしく変化が起こり、時間も速く流れるようになりました。でも、わちふぃーるどでは今もゆったりと時が流れ、動物たちは二足で歩き、魔法や妖精のいたずら、冒険に満ちた日々を送っています。
そして動物たちは今も昔と変わらず、太陽のめぐりとともに季節の祭りを楽しみながら暮らしているのです。

わちふぃーるどには、いくつもの独立した小さな国や地方が点在しています。猫のダヤンが雪の魔法で地球からやってきた「タシルの街」もそのひとつで、わちふぃーるどのほぼ真ん中に位置し、森と海に囲まれています。
ダヤンはこの地にやってくるとすぐに、たくさんの動物たちと友達になりました。今はタシルの街はずれにある森番の小屋で暮らしながら、うさぎのマーシィ、わにのイワン、猫のジタン、ねずみのウィリーなど個性あふれる仲間たちと不思議なわちふぃーるどの冒険を楽しんでいます。
ときどき、地球にいた頃の飼い主であり友達だったリーマちゃんを思い出して恋しくなることもありますが、今の暮らしは自由そのもので毎日が楽しくてたまらないのです。
カシガリ山に住む三人の魔女にたんじょうびを見つけてもらったり、フォーンの森でいたずら好きな妖精と遊んだり、タシルの街の酒場「ハビー」でゲームやダーツに興じたりと、ダヤンの毎日は今日もにぎやかです。

もちろん、ダヤンは猫ですから、ぽかぽかのお布団でぐっすり眠るのが大のしあわせ。でも、ときには困ったことも起こります。最初のころは、ついねずみのウィリーを見ると飛びかかりたくなったり、地球からうっかり持ってきてしまった「ヒマナシ」を、遠い森まで退治しに行くはめになったりもしました。
そんな毎日の中で、ダヤンと仲間たちは冒険を繰り広げています。わちふぃーるどの世界はこれからもますます広がり続けます。

キャラクター紹介

ダヤン(主人公)

7月7日午前11時生まれのかに座、ネコ種のオス。出身はアルス(地球)のリーベントヒルで、今はわちふぃーるどのタシルの街のはずれにある小屋で暮らしています。地球には、ふたりの弟が元気に暮らしているそうです。
その大きなミステリアスな目に、何を考えているのか分からない不思議さをたたえたダヤン。もともとは、ただの地球に住む一匹の猫でした。
ところがある年の冬、わちふぃーるどにヨールカの祭りが訪れる夜、雪の魔法に導かれてタシルの街へとやって来たのです。タシルの街はずれの森番の小屋に腰を落ち着けたダヤンは、すぐにうさぎのマーシィや、ワニのイワン、猫のジタン、ねずみのウィリーといった仲間たちと出会い、にぎやかな日々を送るようになりました。
わちふぃーるどに来るまでは、自分に誕生日があることさえ知らなかったダヤンですが、今ではこの地での自由な暮らしになじみ、ねずみは捕まえるものではなく大切な友達なのだと知りました。そして気がつけば、タシルで一番の人気者に。
今日もダヤンは仲間たちと、ちょっとした冒険に出たり、木陰でのんびり昼寝を楽しんだり、季節のお祭りを準備したりと、気ままで愉快な毎日を過ごしているのです。

マーシィ

3月14日生まれ、ウサギ種のメス。わちふぃーるどのタシル街の中央で暮らしています。
家族は行方不明のお父さん、働き者のお母さん、そして三つ子の妹たち――トーニー、シール、パッシィ。それに弟のシームとキップもいます。
マーシィはダヤンとたいへん仲良し。6人きょうだいの長女として、妹や弟たちの面倒を見ながら、毎日を忙しく過ごしています。しっかり者だけれど、ときには思い切りのよさを見せることも。いつかどこかで大金をつかんで戻ってくると家を出たお父さんを探しに旅に出ようとするくらい、勇気のある女の子なのです。
でも、その一方で裁縫の腕前はなかなかのもので、やさしさと思いやりにあふれたおしゃれな女の子なのです。

イワン

4月1日生まれ、ワニ種のオス。生まれはアルス(地球)のオキスタルヌ動物園で、今はタシル山のふもとの森にある洞窟で暮らしています。家族には、地球に暮らすお母さんがいます。
イワンは、ダヤンのちょっと風変わりな友達のひとり。ダヤンの家よりもさらに山の中へ分け入った場所にひっそり住んでいる彼は、変わり者が多いわちふぃーるどの中でもひときわ異彩を放つ存在です。
そんなイワンの魅力は、なんといってもその“懐の深さ”。最初は少し近づきづらく思えるかもしれませんが、触れれば触れるほど親しみが湧いてくる…そんな、不思議な味わいを持ったワニなのです。

ジタン

ジタンはダヤンが思わず憧れてしまうほどの、知的で頼れる猫の友達。豊富な知識と鋭い判断力で、仲間たちから一目置かれる存在です。
けれど、そんなジタンの素性は誰も知りません。どこから来たのかも、どこへ向かうのかも――ただ、風のように自由気ままにこの世界を旅して生きている、どこか神秘的な雰囲気をまとった猫なのです。
そんなジタンは、旅のサーカス団「マジョリーノエル」の客員メンバーでもあり、地方公演の際にはしばしば団員とともに旅に出かけます。特技はバイオリンと一輪車。

シーム

マーシィの末っ子の弟で、メイプル家の長男。生まれてまもなくお父さんが姿を消してしまったため、すっかりお姉ちゃんっ子に育ちました。
ときどき目に涙をためていることもあるけれど、そんな様子からは想像がつかないほどの冒険好き。アラル海の海賊になろうと、ひとりでトロル川を下ったこともあるほどです。
大きくなったらきっと憧れのアルスに行きたい、という夢を持っています。だからこそ、アルスからやってきたダヤンには心から慕っているのです。

バニラ

ジタンの妹。まるで毛糸玉がそのまま動き出したような、ふわふわのまっ白な毛並みをした、小さくてかわいらしい女の子です。
お母さんは気品あふれる美しい白猫でしたが、バニラが生まれて間もなく、亡くなってしまいました。

月のおばさん(マダム・ムーン)

なにを考えているのか、誰にも読めない――いたずら好きで、気まぐれに人助けもしてしまう、不思議なウサギ。月を操る変わり者で、マーシィの実の叔母にあたります。
ひとりぼっちだってへっちゃらなおばさんは、いつしか月に住みついてしまいました。空の上からみんなを眺め、気まぐれにちょっかいを出したり、ときにはふわりと地上に降りてきて、街で気ままに遊んだりしています。

3人の魔女

カシガリ山で暮らしている、贈り物に目がない、魔女の三姉妹。がめつくて、いたずら好き――でも、タシルの街で困りごとが起きると、街の人たちは手土産を持って山を訪ねていきます。
長女のタイムは、ほうきの操縦が見事な腕前で、遠眼鏡をのぞいて占うのも得意。次女のジンジャーは、やさしさと思いやりを兼ね備えたカード占いの名人。三女のピクルスは毒薬作りや、大鍋の泡を使った占いなどが得意ですが、気が利く割にそそっかしいところがあります。

革工房としてスタートした
“わちふぃーるど”

わちふぃーるどは1976年に革製品を作るメーカーとしてスタートしました。
小説や絵本の舞台となるわちふぃーるどの由来は、もともと革工房の名がもとになっています。
ダヤンのキャラクターも、この革製品のシンボルとして誕生したのです。
一番はじめはお財布やキーホルダーなどの革小物からはじめったDB(ダヤンブラウン)シリーズ。
なめらかでしっかりした革の感触と、絶妙な色合いにシンプルな線画のダヤンが型押しされたDBシリーズは、まさにわちふぃーるどらしい製品です。

徹底したブランドイメージ管理による
高品質なキャラクターグッズ販売

架空の物語世界をベースに、革製品、雑貨、アパレル商品などのキャラクターグッズを展開するわちふぃーるど。
商品を購入してファンになる方、絵本などで「ダヤン」を知ってファンになる方など、リピーターとしてのお客様の多さには特筆すべきものがあります。
徹底したブランドイメージ管理により、独特の高品質感や、大人が所持するのにふさわしいイメージが保たれているのが特長です。
また、わちふぃーるどの物語世界の四季折々のお祭りと連動し、年間を通じてイベントが開催されるなど、ファンとなったお客様に飽きることなく楽しんでいただけるようになっています。